| 実験目的 |
| 現生の両生類は無尾類(カエル、ヒキガエル)、有尾類(イモリ、サンショウウオ)および無足類(アシナシイモリ)に大別される。この三者のうち無尾類と無足類を用い、脊椎動物の重力変化に対する適応機構の研究の一環として、次の点を明らかにする。(1)視覚が機能しない無足類にmotion/space sickness が現れるか否か? カエルでは視覚が発達しているがアシナシイモリでは眼の発達が劣り視覚が機能しない。motion/space sickness には重力感覚とともに視覚が大きく関与する。視覚の発達した無尾類と視覚を欠く無足類を比較し、嘔吐を指標として脊椎動物の motion/space sickness の出現、回復に係わる重力刺激と視覚刺激の脳内伝達回路・処理機構を明らかにする。(2)視覚の働く無尾類と視覚の働かない無足類の間で、運動刺激、重力変化に対応する姿勢制御、行動はどのように異なるか? 動物が急激な重力変化に遭遇した場合や定常な重力環境下または微小重力環境下において行なわれる姿勢制御や行動調節には、重力感覚とともに視覚が重要な役割を演じる。両者がどのような役割分担をはたしどのように協調するかを、視覚の働く無尾類とそれを欠く無足類の運動刺激・重力変化に対する反応から明らかにする。 |
| 実験実施項目 |
| 無足類で航空機弾道飛行刺激によって嘔吐反応が出現するか否かを調べ、無足類の motion/space sickness の有無を明らかにする。さらにまた、無足類の重力変化、微小重力下での姿勢保持、遊泳行動を調べ、無尾類と比較しながらこの動物の姿勢制御機構を解析する。 カエルでは弾道飛行刺激によって嘔吐がみられるが、無足類では不明である。航空機弾道飛行刺激をミズアシナシイモリに与え、嘔吐の前兆や実際の嘔吐が現れるか否かを調べる。これと同時に、重力変化に対して遊泳行動、立ち直り反射、姿勢保持はどのように変化するかを調べ、カエルの反応との比較解析を行なう。 |
| 安全対策 |
| 品名 | 状態 | 使用量 | 危険度 | 安全対策 | 国連番号 |
|---|---|---|---|---|---|
| 実験試料等 |
| 試料名 | 形状 | 1PF当たりの 使用量(単位) |
品名/メーカ名 | 取り扱い方等 (環境条件等) |
|---|---|---|---|---|
| ミズアシナシイモリ | 水棲の無足類 | |||
| ニホンアマガエル | 樹上棲の無尾類 | |||
| シュレーゲルアオガエル | 樹上棲の無尾類 | |||
| トノサマガエル | 地表棲の無尾類 | |||
| オオヒキガエル | 地表棲の無尾類 | |||
| アフリカツメガエル | 水棲の無尾類 | |||
| ウナギ | 細長い魚類 |
| 実験プロトコル/パラメータ |
| 航空機の状態 | G状態 | 作業項目 | パラメータ | 所要時間 |
|---|---|---|---|---|
| 格納庫から航空機搬出 エンジンスタート前 (電源使用の有無) |
地上 |
約20分 |
||
| エンジンスタート (この間電源供給無し) ↓ |
1G |
約5分 |
||
| 離陸 ↓ 空域到着 |
1G |
K空域20分 G空域35分 |
||
| “2分前” ↓ |
1G |
1分 |
||
| “1分前” ↓ |
0.5〜 1.2G |
30秒 |
||
| “30秒前” ↓ |
2G |
0.5〜1.2G (10秒) 2G(20秒) |
||
| NOW ↓ |
μG |
20秒 |
||
| μG終了 ↓ 通常飛行 |
1.5G |
20秒 |
||
| 次の実験準備 (“2分前”へ戻る) |
1G |
[準備完了] |
準備時間を記入 |
|
| 空域離脱 ↓ 着陸 |
1G |
K空域20分 G空域35分 |
| 実験試料搭載(飛行より最低12時間前)した後、継続した機内温度の制御が必要である。 |
| 計測データ |
| 計測項目 | データ入力形式 |
|---|---|
| 両生類動画像 | 赤外、可視撮像 |
| 重力値 | |
| 角速度 | |
| 振動 | |
| 水槽温度 | |
| 機内温度 | |
| 機内圧力 |
| 機内レイアウト |
| 機内レイアウト【工事中】 |